6月

自然物としての人間は、

決して孤立して生きられるようには、

作られていない。

このため、助け合うということが人間にとって、

大きな道徳になっている。

助け合うという気持ちや行動の、

元の元はいたわりという感情である。

他人の痛みを感じることと言ってもいい。

やさしさと言いかえてもいい。

「いたわり」

「他人の痛みを感じること」

「やさしさ」

みな似たような言葉である。

  
 (中略)

この根っこの感情が、

自己の中でしっかり根付いていけば、

他民族へのいたわりという気持ちも湧き出てくる。

君たちさえ、そういう自己を作っていけば

21世紀は、人類が仲良しで暮らせる時代に

なるのにちがいない。

    

      司馬遼太郎 
           
  「21世紀に生きる君たちへ」より
by 1000nog | 2012-06-01 08:00 | ☆今月の言葉
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