あるがまま

五木寛之さんの「新老人の思想」(幻冬舎新書)のなかに、


 最近、ガンが増えた、という。ガン死する人も激増していると

 いわれる。だから早期発見、早期治療を心がけよという。

 もっと検査をうけろ、もっと病院にいけ、という話である。

 しかし、ガンもガン死も、老人が増えただけの話ではないのか。

 私がいいたいのは、「老人階級」の自立と独立である。

       中略

 どんな人間にも加齢は大きなハンディキャップである。

 体力だけでなく、智力も、反射神経も、気力もおとろえてくる。

 それを受け入れながら、同世代間の扶助に努める。

       中略

 自分の面倒は、つとめて自分でみる。理不尽な税金でも、

 歯を食いしばって払う。もし、その余裕があれば年金や

 介護もうけない。病院へもできるだけいかないようにする。


という文章があります。


五木さんは81歳。堂々たる老人です。読んでみてなるほど・・と感じます。

平生からの養生が大切だ、ともいわれる。

治るのではなく、行かないよりはましだ・・というだけで、多くの人が

病院に足を運んでいる現状です。もし、負担が今の二倍、三倍にも

なったら、はたして同じように通うでしょうか?


若くみせる必要もなければ、病気や症状を、とくとくと説明する

こともいらないのではないか。

あるがままに、あまり抵抗をせず、流れの中にユラリ・・と

生きていくことはできないだろうか。



 
by 1000nog | 2014-01-31 20:56 | ☆住職のつぶやき日記
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